Kaeru English School

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私/僕はばかだから。

こんにちは!

Kaeru English School です。

 

今回は「私/僕はばかだから(できない)」という子について考えたいと思います。

 

こういう子はどこにでもいるわけですが、こういうことを言い始めてしまうと、塾や習い事では本当に困ります。

これは、自虐しているというよりは

 

「だからやらない、やっても無駄」

 

と自分が努力をしないことを正当化しているためです。

 

何か目標を定めたとき(単語テスト、英検、学校のテストなど)自宅学習を促したりするのですが、この一言で話を終わらせようとする子どもが少なくないです。

 

これはセルフ・ハンディキャッピングといって、自分で予防線を張っている状態です。

では、セルフ・ハンディキャッピングとは何でしょうか。

 

セルフ・ハンディキャッピングとは

これは、自分自身にハンデを課すことです。

テスト前なのに勉強しないで漫画を読んだり、スマホをいじったりしている状態のことです。

やるべきことを先延ばしにして、「だから仕方ない」という部分をわざと作るわけです。

これは、「やればできるはず」と思える余地を残すものなんだそうです。

「今回は本気でなかったから」という言い訳になるんです。

そしてそれなりに結果が良ければ、「本気じゃないのにすごい!」というように考えるのです。

結果が良くても、悪くても自分のプライドを守ることができますね。

一見、頑張っているようにみえますが、

夜遅くまで勉強したり、徹夜したりするのも「万全ではない状態」を作り出し、自分を守っているのです。

「あまり勉強できなかった」「自信がない」「おなかが痛かった」などもセルフ・ハンディキャッピングです。

それくらいならだれでもやっているように思いますし、なんか大したことでもない気がしますよね。

ですが、これが大問題なんです。

 

実際に結果が悪くなる傾向がある

こうしたセルフ・ハンディキャッピングをしていると、心を守っているように見えますが、実際には不利益があります。

  • 人から嫌がられる→周囲からはいい印象を持たれません
  • 実際に結果が悪くなる→全力でないのですから当然です

いずれも、そりゃそうだ、というところです。

実際に、「私/僕、ばかだから」という子は、頑張ってくれないことが多いです。

通常、年齢の近い子と同じクラスで学習している場合、相手に先を越されたりすると焦ったりして、ライバル心から燃えることが多いのですが、そういうことが起こりません。

全然宿題をやっていない子に「兄/姉はやっていたよ?一緒にやってみたら?」などといっても、「めんどくさいし」で終わります。

「お母さんと一緒にやってみたら?」といっても、「いや、無理」の一言で終わります。

頑張ったのに間違っていたら、あるいはテストに不合格だったら傷ついてしまうんですよね。

ですが、まだ子どもなのに、こういうことをしてしまっていると、もう今後の成長は望めません。

セルフ・ハンディキャッピングが癖になっている場合には、自尊心が低くなっている可能性があります。

成人するまでの間に何とか克服させてあげたいですよね。

ではどうしたらいいのでしょうか。

 

まず言わないように注意する

まずは、「自分はばかなんだ」と言わないようにする。

これが一番大切です。

言っているうちに、そういうイメージが自分の中に定着してしまいます。

自尊心が低くなっていき、向上心がなく、勉強する意欲もなくなってしまいます。

そして、できないことに対して改善しようとしなくなります。

 

「自分はばかだから仕方ない、できなくてもいいんだ」とそのまま生きていくことになります。

 

そんなことは絶対に避けたいですね。

こういう言葉を言ってしまうようになるまでの間に何があったのか、子どもの気持ちを思うととても切ないですね。

 

自尊心が低い子どもの特徴

  • あまり自分を大切にせず、褒められても素直に受け止めるのが苦手
  • 努力したり、挑戦が苦手で、諦めが早い
  • 自分の考えを言うのが苦手(どうせ自分なんてという気持ち)
  • 人を見下したりいじめたりしてしまうことがある

人を見下したり、いじめてしまうのは、自分を「認めたい」という気持ちからくるものです。

授業をまじめに聞かなかったり、まともに課題をやらなかったり、そういう子はもしかしたら、自尊心の低さを、「先生は生徒に怒れないだろう」という考えで、「やらない」ということでうっぷんを晴らしている可能性もありますね。

※先生は生徒に怒れないわけではありませんし、これは勘違いです。そう思っているとしたら、保護者とともに自分が偉いんだとなってしまい、まったく学力が上がりません。偉い人には指導が入りません。

 

子どもの自尊心は、親が子どもをありのまま受け入れてあげることで育っていくものなので、上記のような特徴が見えたら寄り添って子どもを受け入れてあげましょう。

 

まとめ

「私/僕はばかだから」という子は本当に困りものです。

こういう子は、対人関係も不安定で、あまり良い関係が築けないことがあります。

私が育てなおしてあげることはできません。

小さな成功体験を積み重ねてあげたくて、簡単な小テストなんかをやらせても全くやる気になりませんし、点数が上がってきてもあまり喜びません。

合格できていないことに注目してしまうんですね。

こういうことは、本来は親御さんが気が付いて修正してあげることが大切です。

日常生活の中で、うまくいかないことで叱責せず、無条件の愛情を与え、小さな成功体験を重ねて「やればできる」という気持ちを持たせてあげるといいでしょう。

自尊心が高まることで、自分のためになる事(早く寝たり、お手伝いしたり、授業に積極的になったり)が実行できるようになります。