Kaeru English School

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個別指導ってどうなの?

最近は個別指導ブームですよね。

現在通っている子たち、以前通っていた子たちの話を色々聞くと、うっすらと実態が見えてきました。

私自身は特に個別指導がベストだとは考えていません。

当然ですが、個別指導の中でも素晴らしい教室がどこかにあると思いますが、今のところはどこも似ているなという印象です。

 

 

実は個別ではない

個別指導はよく、「その子のペースに合わせて」とか、「自学自習の精神を育む」とかなんとなく良さそうな気がしますよね。

「きっと子供にぴったりな指導をしてくれるに違いない」と思ってしまいます。

「個別」というと、マンツーマンもしくは2対1くらいを想像しませんか?

けれど、実際にそのような比率で運営されているところはほとんどありません。

まだオープンしたばかりなどで生徒数が少ない教室ならあると思います。

実際には、やはり収益を上げるためには目標とする比率よりも多く生徒を入れているところが多いようです。

そりゃあ、「この時間しか来れない」と言われれば、受け入れてしまうのが経営者ですよね。

私の聞いた話では、ひどいところでは8対1なんて話もありました。

 

一人あたりの指導時間を考えてみる

4~6対1であっても、一人で個別に見る人数としては限界を超えています。

簡単に計算しますが、一コマ120分として考えて、

 

4対1で、全員に公平に時間を割いたとして、一人当たりの指導時間は30分です。

30分しかないのです。

本当にそれで理解が深まるのでしょうか。

 

5対1だったらどうでしょう。

指導時間はさらに減って、24分です。

 

6対1なら、20分です。

 

8人なら…15分です。

 

ちょうど自分が聞きたいことがあるときに、先生が他の子に指導をしているとしたら。

その問題がわからないと次に進めない(同一単元内の問題で前に進むには知識の理解が必要)となったらどうなるでしょう。

わからないところを聞きたくても、他の子の指導をしている時間は待ちぼうけです。

他にも先に待っている子がいたら、もっと待ち時間が長くなります。

一コマ120分は、結構長めに見てますが、場所によっては90分というところもあります。

ちょっと時間が不十分ですよね。

 

黒板を使って説明をした方がいい

個別指導ではよく、「黒板を使わない」や「自学自習」などと謳い、自分でテキストやワークの学習をさせて、わからないところを質問させるスタイルがほとんどのようです。

やはり、集団指導にはついていけないから個別指導を選ぶ、自分のペースで進めたいから個別指導を選ぶ、という保護者やお子さんが多いです。

ですが、前述したように、子どもたちの質問チャンスはそう多くはありません。

問題をやらせるうえでまず子どもにその日学ぶ単元について説明することが必要です。

 

もちろん、頭のいい子には質問時間なんて必要ありませんし、わからないところもほとんどないでしょうから、個別指導のスタイルが逆にあっているとも言えます。

自制ができて、自ら学ぶことができるから成績がいいのですから当然と言えば当然です。(でもそれでは行く意味はあるのか?とも思いますが)

 

よくわかっていない子は、どこがわからないかもわからないのですから、そこの把握するところから始めると指導時間を結構取られますし、かといって他の子も見なければならないので結局ある程度のところで切り上げることになります。

 

質問されたときにその場で口頭で説明するスタイルだと、その場で何かに書きながら説明をするわけですが、つまるごとに教えるよりも先に一通り段階を追って教えた方が効率がいいと思います。

しかも、同じ学年の子がいれば、その子にも一緒に教えてしまった方が効率がいいですよね。

わからなくなるところは大体似ていますから。

そして、人が口で言ったことをもう一回後で再現できる人って早々いないですよね。

やっぱりどこか抜けがあったり、自分なりの余計な解釈をつけてしまいます。

 

始めにきちんと黒板を使ってひととおり説明して、しっかりとノートを取らせて、練習問題をさせて、プリントなんかで追加の確認をして、また解説して確認してから演習問題をさせる。

このように段階的な指導をするのが一番いいように思います。

家で宿題をするときに、「あれ、どうやるんだっけ?」と思ったら、ノートを開けば習ったことが書いてあるわけですし、順を追ってやった方が覚えやすいでしょうから、宿題もやりやすくなります。

 

まとめ

以上のようなことから、私自身は少人数制の教室が一番バランスが取れていいのかなと考えています。

人数が多いとやはり質問しずらいですし、子供たちのレベルのばらつきが大きくなると、退屈する子やついていけない子が出てきます。

少人数のレベル別クラスであれば、できるところもわからないところも似たり寄ったりになってくるため、難しすぎてぼーっとしたり、簡単すぎて手持ち無沙汰になることもありません。

子どもに合わせて、というのであれば、無理せず進められる少人数制の教室がおすすめです。

当教室では、学年でひとまとめにせず、習熟度でクラス分けをしています。

曜日についてはほかの大手ほど自由に選べませんが(一人でやっているため)、その分子供のレベルにあった学習が可能です。

通ってくれている子たちはそれぞれのペースで学び、高学年なら毎年進級して毎年英検に合格したり、低学年なら2年に一回進級させたり、逆に低学年でもすっと覚えられる子はどんどん先に進めたりする子もいます。

検討する際の参考になれば幸いです。