Kaeru English School

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子どものやる気について④

子どもたちに自発的に勉強してほしい、というのは親なら誰しも思うことですよね。

 

おやつとか、おもちゃとか、お金などでやる気を持ってもらおうという方も多いのではないでしょうか。

このブログでは、すでにやる気を出すのにもので釣るとあとあと大変ということ、やる気なんてものがそもそも存在しないんだということを言いました。

 

子どものやる気について① - Kaeru English School

子どものやる気について② - Kaeru English School

子どものやる気について③ - Kaeru English School

 

結局、どうしたら子どもたちの心がいい方向を向いてくれるのでしょうか。

個人的な経験や多少専門書を読んで学びましたのでそこからの考察を書いていきます。

 

  

モノでご褒美をあげるのをやめる

まずはこれですね。

 

私自身も、頑張ったらおやつあげるよとか、そんな程度のことはよくやります。

 

ですが、モノやお金って、最初はいいけれど、大きくなるにつれどんどんと要求がエスカレートしてきますから、大学受験までと考えた時にかなりの財産が持っていかれます(笑)

大学の学費が残らなさそうですね!

 

では、どうしたら軌道修正できるのでしょうか。

 

私は「やる気研究」の専門家ではありませんが、「とりあえずやめる」ということしかないと思います。

 

「アルコール」や「薬物」と同じようなもので「ないとできない」ことになってしまっているのですから、きっぱりご褒美断ちをするのがいいと思います。

 禁断症状が出そうだったら、徐々にご褒美をしょぼくしていくのもいいかもしれませんね(笑)

仕事じゃないんだから、何ももらえなくても勉強しないと自分が困るだけですからね。

 

ご褒美を評価へと変更する

子どもにとって何よりうれしいご褒美は、親から認められることです。

 

おもちゃでもおやつでもお金でもありません。

親から「頑張ったね」とその努力を認められることなのです。

 

「100点が偉い」のではなく、「100点取れるくらい努力した」ことを認めてもらえることが嬉しいのです。

 

もし世間一般でいう「いい点数」ではなかったとしても、「頑張っている姿を見ていたよ」といってあげるのがいいやり方です。

 

これはよく知られたことですが「頭がいいね」というほめ方はいけません。

 

「頭がいい自分」でいたいがために、失敗しないとわかる簡単にできることばかりやって、難しそうなことへの「挑戦」をしなくなります。

 

これでは成長なんて望めませんね。

 

人と比べない

これもかなり大事ですね。

基準が他者との比較になってしまうと、それを超えられなかった時の劣等感がすごいことになります。

兄弟でも姉妹でも友達でも親戚でも一切の比較をやめるべきでしょう。

 

比較されていていい影響が出ている子は見たことがないです。

 

結果いい成績を残していたとしても、それは比べなくても得られたかもしれない結果です。

変なプレッシャーを与えない方がよりいい結果が得られた可能性もあります。

 

プレッシャーは適度なものであればいいですが、毎度毎度誰かと比較してどうかという批評を聞かされるなんて、地獄以外のなにものでもありません。

 

私自身、いとこや弟と比較されましたが、「自分が一番成績が良い」状態のときでも、めちゃくちゃストレスでしたし、放っておいてほしいと思いました。

絶対に比較をやめた方が「勉強する気持ちになる」でしょう。

 

まとめ

結局のところ、自分で目標を持ったり楽しみを見つけたなどでなければ、なかなか内側からのやる気が出てきません。

 

何かあげないと何もしない状態にすでになってしまった場合には、厳しいようですがご褒美断ちしていくしかないと思います。

 

勉強が終わったらゲームができる、漫画が読める、1時間スマホができる、など楽しいことの後回しもいいと思います。

 

でも、うまくいかなくて何もしないままになったらどうなるの!?

 

と心配になる気持ちはわかります。

 

ですから、ご褒美を「親から認められる」ことへとすり替えていくのです。

 

わざとらしくても、言われた方は悪い気はしませんからとにかく小さなことでも始めてみてください。

長期戦になりますけどね(笑)

 

外側からの働きかけがなければ何もできないのでは、よっぽど突出した才能でもない限りは、生き残りは厳しいですから、踏ん張りどころですね。

 

なんでも先回りして解決しようとして、過干渉になると子どもの人格形成に悪影響がありますから、「子どもには子どもの考えやペースがある」ということを忘れずに、一人の人間として尊重する姿勢を保つことも大切です。

 

アドラー心理学が一時期はやりましたが、「勉強ができなくて困る」のは子ども自身の問題であって、親には関係ないのです。

 

外側からの働きかけは小さいころまで、ある程度大きくなったら、よく観察してそれとなく導いてあげられるといいですね。