Kaeru English School

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勉強しない子供に勉強させる方法

こんにちは!

勉強しない子供に勉強をさせるにはどうしたらいいでしょうか。

実際、毎年数人は「宿題をしない」「家庭学習をしない」生徒がいます。

このような子供たちは、どうすれば勉強するのでしょうか。

 

勉強する環境を整える

まずこういうお子さんは必ずと言っていいほど、ゲームやスマホ、タブレットなどを使い放題、テレビも好きなだけ見放題になっています。

「だめだ」「時間をまもりなさい」とはいうものの、口で言うだけで、実態は自由なのです。

「そんな約束は守らなくても怒られるのを少し我慢すればおわり」ということが子供たちもわかっています。

ほとぼりが冷めたらまたあそべるようになるので、少しだけ我慢すればいいわけです。

漫画やおもちゃなどもそうですが、勉強する場所、時間になったらすべてを片付けて使用できないようにすることが大事なのです。

私はテレビを止められないとわかっているので、一時期はテレビのリモコンを持って出勤したりしていました笑

スマホやタブレットも動画サイトはすべてブロック、インターネットも使えない状態にしています。

 

また、よくリビング学習がいいと言われていますが

勉強する場所にはだれか大人がいて、わからないことがあったときにいつでも聞けたり、「お母さんがそばにいる」

ということで安心して学習できるのでしょう。

うちの子供たちはすでに中学生と高学年なので、私が教えなければならないことはほぼありませんが、自室ではなくいつもリビングで学習しています。

それが一番落ち着くのだそうです。

自室に机を移動しようかと提案したことが何度かありますが、いつも拒否されます。

うまく出来たら「見て」うまくいかなくても「見て」いくつになっても子供たちは自分に注目してほしいのです。

 

自主性と放任は違う

最近は、自主性の意味をはき違えているパターンがあるように思います。

自主性に任せるといって、放任している事例が多くあります。

 

自主性とは

〘名〙ほかに頼らず、自分の力で考えたり行ったりすることのできる性質。

 

精選版 日本国語大辞典

放任とは

うちすてて干渉しないこと。したいように自由にさせること。

 

精選版 日本国語辞典

 

一見、親としての行動は「子供が自分からやるのを見守る」わけで、似たようなものになりますが、その前提が全く異なるのです。

それでは自主とは何でしょうか。

自主

他人の保護、干渉を受けないで、独立して事を行うこと。自立。

 

精選版 日本国語辞典

自立しているということは、子供であっても少なくとも精神的に親からひとりだちしていることが求められるのです。

つまり

自分の力で考えたり行動すること、その判断基準について教え、躾をしておくことが前提なのです。

大きくなったからといって自主性が勝手に芽生えて勉強をするなんてことは起きるわけがないのです。

精神的に自立をさせ、自主性を育ててから、一緒に学習計画を立てたり、適切な目標を決めることについて補助をしていき、中学生の中頃あたりから自分で管理できるようになっていくのです。

 

それまでの取り組みを何もせずに急に「本人に任せる」と言われても、子供たちは困惑するだけです。

勉強しなくても声をかけず、進捗などの確認もしていない、学習意欲がない状態でも放置していることは、「自主性に任せる」のではなく、「放任」しているのです。

訳が分からないまま、周りからの評価が下がり、自己評価も下がり、親からの期待もしてもらえないという状況は、引きこもりや不登校の原因にもなり得ます。

 

勉強の仕方を教える

これまでそばにびったりついて勉強を見てこなかった場合は、子供自身「勉強をしたいけれど、どうしたらいいのかわからない」「何から手を付ければいいのかわからない」ということもよくあります。

とある生徒は、「勉強って何をしたらいいの?」ということでアドバイスをすると、数十点も点数が上がりました。

何をどのくらいやったらいいのかという見当がつかないで困っている子もかなりの数いますので、「もう大きいのに」などと言わずに、一緒に計画をたてて、その通りに進んでいるか見てあげましょう。

うまくいっていない場合は、計画が間違っているので見直しをしたり、そばについて一緒に復習したりなどその都度親のサポートが必要です。

共働きの時代にこのようなサポートは大変ですが、これをやるだけで子供が成人してからの心配が大幅に減りますので、やる価値はあります。

子どもがいると、目先のお金にとらわれがちですが、何か問題が起きて進学や就職に失敗することの方が経済的不利益が大きいのですから、親も長期的視点に立って根気強く取り組む必要があります。

 

まとめ

塾や習い事の先生は、週に1回や2回顔を合わせる程度ですから、やはり自宅での親御さんによる適切なサポートが子供たちをよりよい方向へと導く唯一の方法なのです。

子どもたちには環境面、精神面でのサポートが必要なのです。

どんなに親身になって考えてくれる先生でも、関わるには限界があります。

勉強する意味を一緒に考え、将来についての想像を膨らませてあげて、目先のことだけでなく長期目線でものを考えることをさせてあげましょう。

なにもレベルの高い学校に行くことがすべてではありません。

なりたい職業に必要な学校はどこかな、高校卒業する必要があるかな、どのくらいのレベルの高校ならその学校に行けるのかな、ということからスタートしてみてください。

時間は18歳までありますが、職業によっては高校生になってから進路を考えるのでは手遅れになることもあります。

息切れしないように、スモールステップで育てていくと、高校までには勝手に目標を決めて勉強を頑張れるようになります。

幼稚園、小学生の間から計画的に、一時の感情に流されずに日々を大切に過ごしていけばいい結果がついてきます。

 

と、信じて私自身も頑張っている途中です……