日本人が英語を習得するために必要な学習時間は、2000時間とも3000時間とも言われています。
そんなことを言われてもあまり想像がつきませんね。
それは実際にどのくらいの学習量なのか、考えてみましょう。
英会話レッスン(週に1回)
週に1回50分のレッスンに、年間40回通ったとして、1年で33.3時間にしかなりません。
これを1年生から中学3年生まで続けるとして、
50分 × 40回 × 9年間 = 300時間
これでは到底3000時間になりませんね。
ついでに高校も通ったとしましょう。
+3年間で、さらに100時間追加することができました。
というわけで英会話レッスンで400時間を確保します。
小・中学校の授業
小学校では、3・4年生は45分の外国語活動が各学年で35回実施されます。
45分 × 35回 × 2年間 = 52.5時間
5・6年生は45分の外国語の授業を70回実施します。
45分 × 70回 × 2年間 = 105時間
中学校では英語の授業が年間で140回となっています。
50分 × 140回 × 3年間 = 350時間
今のところ合計で507.5時間です。
まだまだ2000時間さえも程遠いですね。
高校の授業時間
高校では、学校によって異なるため簡単に計算することはできませんが、1単位時間を50分、35単位時間を1単位として計算されています。
必修科目は、以下のものなので、これだけを計算に入れます。
コミュニケーション英語 I (必修) 3単位 × 35単位時間 × 50分 = 87.5時間
全然足りませんね。
実はこちらは2単位まで減らしてもいいそうで、そうなると
58.3時間しかありません。
英語の授業はおそらく他にも設定されていると思いますが、他の国の言語を履修する場合もありますし、学校により、子どもにより異なるということでおいておきます。
学校での必修科目+習い事
合計でどのくらいになるかというと…
995時間です。
2000時間の半分にも満たないですね。
2000時間と3000時間のあいだをとって2500時間くらいほしいとして、残り1505時間です。
やはり圧倒的に学習量が足りないというのが現実ですね。
まとめ
今回は、授業を受ける時間数だけで計算してみましたが、小~高校までの人生の間に頑張ってやってみてもなかなか習得するところまで行けないのが現実です。
学校、部活動、塾、他の習い事もありますし、英語を習得するには非常に大きな努力が必要だということがわかりますね。
授業量を倍にする+英語を習う
というのが一番いいわけです。
おそらく授業時間は倍になりませんよね。
自宅で復習すると1時間、宿題でもう30分、、、といった具合に自学自習して追加していくのがいいですね。
特にリスニングはやればやるほど効果が出ますし、語彙力を伸ばすには時間がかかりますので、英語を習うのを週に1回から2回にすることもとても効果的で効率が良くなります。
子供のうちに一人で学習というのはとうてい無理な話ですから、大人がついて教えるというのがベストです。
親がそれをできるのであればそれでもいいのではないかと思います。
「やりなさい」といって教材を渡すだけで子供がぐんぐん伸びることは難しいため、何かしらの形でサポートが必要です。
小学生からちょっとした反抗期が始まってしまって、教えようとすると喧嘩になる、ということも多いですから、そういう場合には親子関係がこじれる前に外注するのがいいでしょう。