Kaeru English School

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共通テストの英語と英検について

こんにちは!

Kaeru English School です。

教室も5年目を迎え、受験生が出てきています。

今回は、最近いろいろと調べている大学受験について書いていきます。

 

 

センター試験から共通テストへ

かつてセンター試験と呼ばれたものが、2021年から大学入学共通テストというものになりましたね!

一体何が変わったのかということを改めて確認していきましょう。

従来のセンター試験では、知識と技能を中心としたテストを実施していました。

この共通テストでは、思考力・判断力・表現力に重点を置くものとなり、英語でもただ単語や熟語を暗記すればよいようなものではなくなりました。

基本的にマーク式

センター試験のときと同じように、基本はマーク式となっています。

基本は、ということですから、当然記述式もあるということですが、英語については、リーディングとリスニングのみとなっています。

ライティングを実施しないなら、英検よりも簡単なのでは?とも思えますが、リスニングの比重が大きくなっています。

 

センター試験の配点

リーディング200点

リスニング50点

 

共通テスト

リーディング100点

リスニング100点

 

半分リスニングになってしまっていますので、リスニングが苦手な人が多いことを考えると、「大多数の受験者にとって難しくなった」といえるでしょう。

リスニング試験

リスニング試験は第1問から第6問まであります。内容を見ていきましょう。

 

第1問と第2問は音声が2回ずつ読まれます。

第1問では、英語を聞き内容と合っているものを選びます。第2問では、対話に合う選択肢を図の中から選択します。

いずれも内容は比較的平易なものですが、図を見て選ぶ問題では、きちんと聞いていないとうっかり間違えそうな選択肢が用意されていますのでそこは注意が必要です。

 

第3問以降は音声が一度だけ読まれます。

対話を聞き、問いに対する答えとして適切なものを選びます。こちらは英検のリスニングと似たような内容や難易度だといえます。

 

第4問では、少し考える必要があります。Aではまず問題文と図表を読む時間が与えられ、そのあと音声を聞いて答える形式です。Bでは状況と条件を読む時間が与えられ、そのあと音声を聞いて答える形式です。音声が一度しか流れませんので、短期記憶も必要です。

 

第5問では、さらに内容が増え、状況、ワークシート、問い、図表を読み時間が与えられたあとで、音声が流れます。読み取った図表と音声の記憶を維持しつつと情報を整理する必要があります。

 

第6問では、対話を聞いて問いに答えるものですが、やはり状況と問いを読む時間があります。

 

後半の第3問から第6問までは音声が一度のみ読み上げられる形式ですので、ここで頑張り切れなくなることが予想されます。

 

100点満点ですから、4割は取りたいですよね。

2022年の試験では、第1問と第2問で41点でした。

どんなに英語が苦手でも、2度も読まれるうえに内容も簡単な第1問と第2問だけは必ず満点が取れるようにしていく必要がありますね。

 

リーディング試験

リーディングでは、読み取り問題です。

第1問から第6問までありますが、第1問から第4問まではあまり難易度も高くないと思います。

きちんと語彙力をつけていれば難なく読み取れるでしょう。

 

2022年の内容を見た正直な感想として、あまり難しい語彙もなく、うちで教えている子たち(小中学生)でも、単語さえわかれば答えられそうなものでした。

 

第5問、第6問については、少し文章が長いというのと、プレゼンテーションノートの穴埋めがあるなど、思考力が必要なため、小中学生には厳しいかなという印象でした。

 

複雑な内容ではないので、高校生であればちゃんと勉強していればわかりそうなものでした。

 

外部試験導入は見送られたまま…

以前は英検などの外部試験を共通テストの英語の試験として導入する流れがありましたが、受験地が主要都市に限られる試験があったり、家庭の経済状況によって受験回数の不平等があるなどのことが問題となり見送られました。

 

これは共通テストの英語に代わって使用するということでしたが、私立大学では利用できます。私立大学では、外部試験を試験の得点に加点したり、出願要件に利用するなどの制度があります。私立大学を考えている場合には、こうした要件を確認し、積極的に外部試験を受けるべきでしょう。

  • 英検(実用英語技能検定)

  • ケンブリッジ英語検定

  • TOEFL

  • TOEIC

  • GTEC

  • IELTS

  • TEAP

  • TEAP CBT

  • TOEFL iBT

上記が外部試験に含められています。

中でもおすすめは英検です。年間の試験実施回数も多く、受験料は値上がりしてしまいましたが、それでも受験しやすい方です。

この値上げはおそらく、共通テストの代わりに導入されることを見込んで(大学受験に必要=受験者が爆増するため)値上げしたのではと考えていますが、結局導入が見送られても値上げしたままですね。

ケンブリッジ英検(9900円~22550円)やIELTS(25380円)などは非常に高額で一回でも経済的負担が大きいです。

必要に迫られない限りは英検以外はあまり考えなくてもよさそうです。

 

まとめ

共通テストの内容を確認すると、なんだか英検ぽい問題だったり、リスニングではTOEICにも似ているような印象を受けました。

また、リーディングがメインとなっていることで、こちらで使用しているテキストや指導法が間違っていないということが確信できました。

 

ポイントとしては、語彙力を身に着けることと、短期記憶を鍛えることですね。

読書をあまりしない、読み取りが苦手な子どもにとっては結構大変な試験になっていると思います。

英語で国語のテストをしているようなものですから。

 

言語というものは長い年数をかけて身に着けるものであって、受験直前に頑張って何とかなるというようなものではありません。

 

日本人だって、日本語を一通りマスターして新聞やニュース、少し難しい内容の書籍を理解できるようになるまでに18年かかるわけですから(マスターできない人もいる)、当然英語だってそれ以上にかかるわけです。

あわてて問題集を解いたところでだめで、戦略的に時間をかけて習得していくことをお勧めしています。

小学生や中学生だと、

 

まだ英語なんてはやい

うちの子が大学受験するかどうかなんてわからない

 

と思っている方も多いと思います。

 

しかし、「『受験したい』と思ってからでは遅い」 という現実があることも忘れないでいただけたらなと思います。

 

よく、英語教育となると「ダブルリミテッド」について指摘する方もいますが、正直、これは主軸をどっちの言語に置くかを決めてやれば解決するような問題です。

あっちにもこっちにも手を出して半端になるからうまくいかないわけです。

英語は第二言語として学習し、日本人として日本で暮らして日本の学校制度で成長することで子どもの言語力に限界が生まれることはありません。

 

個人差がありますが、小学校の中学年くらいから理解力や記憶力がどんどん高まっていきます。

赤ちゃんのうちからやらせる必要はありませんが、小学生から必修なのですから、小学生から単語学習などはやらせるべきですね。

 

早いうちから英語になれるだけでなく、試験に慣れる、合格することで自信をつける、不合格を経験することで大きな挫折をしない子にする、ということを目的として英検の受験もどんどんしていくべきでしょう。

 

子どもが気が付かないうちに親が少しずつ準備してあげことはとっても大切ではないでしょうか。