令和4年3月(来年三月)の入試から、公立高校入試に変更があります。
英語教室ではありますが、中学生も在籍していますので簡単にまとめておきます。
変更点
- 1教科60点満点を100点満点に変更(つまり500点満点)
- テストの時間を45分から50分に変更
- 裁量問題をなくして全高校共通の問題になる
- 全教科で思考力や表現力を問う問題を出題
- インフルエンザに罹った場合の追試験を実施する
- 英語のリスニングの配点比率が上がる
上記が主な変更点ですね。
では、実際はどんな影響があるのでしょうか。
裁量問題を廃止すると…
学校裁量問題というのは、国語、数学、英語の問題の一部を難易度の高い問題にして、標準問題を解くだけでは学力上位層の得点差がつかないという問題を解決するもので、廃止されてもほとんどの学校に影響のないものです。
が、じゃあ、上位層どうなるの?
ということですが、、、
新学習指導要領で「思考力・判断力・表現力」を重視しているところから、基礎的内容と「思考力・判断力・表現力」などを問う高難度の内容とを組み合わせて出題されるという発表がなされました。
つまり、中間層から下位層にとっては試験が難しくなるということですね。
始まって数年は難易度も様子を見ながら定まっていく感じだと思いますから、しばらくはちょっと厳しいかもしれませんね。
英語のリスニングの配分が増えると...
これまで、リスニングの配点は25%だったのですが、そこから30~35%程度に引き上げることになりました。
今までは60点満点のうち15点分だったわけですが、今後は100点満点中の30点~35点になるわけですね。大したことないような気がするかもしれませんが、配点が4分の1だったのが3分の1に増えたなんていわれたら、結構大きいですよね。
また、英文が2回読まれる問題と1回しか読まれない問題が出題されます。
日ごろからリスニングもしっかりと意識して練習しなければいけないですね。
リスニング力は直前に頑張ってぽっと上がるようなものではありませんから、中学生からといわず、小学生から耳を鍛えていくことがポイントになります。
スピーキングがないのがせめてもの救いですね。
まとめ
上位層はそれこそ塾も英語もなんでもやってる感じだと思いますから、問題ないでしょう。英語が得意か苦手かというのがちょっと影響しそうですね。
中間上位~下位層はかなりの痛手を受けるかもしれません。
暗記だけではだめだよ、ということですから、覚えた知識を使って考える練習を日ごろからしなければなりませんね。
どんな問題がでるかは、実際に来年発表されたものを見るしかないですが。
ということで、やっぱり英語は人生に大きな影響を与えてしまいそうな予感がしますね。
高校選びに迷ったら、
将来やりたい仕事、とりたい資格をいくつか決める→それになるにはどの程度の大学や専門学校に行く必要があるのか調べる→その大学や専門学校に合格するにはどの程度の高校に行けばいいのかを確認する
といいですよ。
けっこうはっきりと人生が決まってしまいますから、よーく考えて高校を決めましょう。
そして大切なことはすべての教科を捨てないこと、です!